萬田銀次郎には「飾り」が一切無い。
萬田は金を貸し、取り立てる。
それだけ。
必要だから、やる。
何のためにとか、何をやったから俺はすごいとか、俺のほうが誰々より〇〇とか、誰々に〇〇と思われたらどうしようとか、もっと〇〇したいもっと〇〇欲しい等々の、歪んだ、澱んだ、醜い、何の役にも立たない「飾り」が一切無い。
だから格好良いんだなあ。
必要なことを、貫徹する。
「一円も取りこぼさない」と自分で決めた姿勢を絶対的に貫く。
その貫き方、徹底の仕方が半端じゃない。
絶対的。
この絶対感が、萬田の潔さと明快さを際立たせて、ゴテゴテ飾り立てたカンチガイ人間の醜態を浮き彫りにする。
これは、究極のかっこよさだな。
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