5.「コレというもの」がないから焦った。

コレというもの

「コレに関してならいくらでも語れる」「コレだけは誰にも負けない」「コレだけは譲れない」

自分には何一つない。

語れるものも、負けないと胸を張れるものも、譲れないものも。
それを見つけられないまま、就職してしまった。

本当は今この瞬間だって、それを探したい。でも目の前には仕事が、やるべきことが次から次へと迫ってくる。
本当は仕事なんかしないで、その「自分にしかないコレというもの」を見つけたい。

こうやって何も見つけられないまま、人生がどんどん過ぎる?そんなのは嫌だ!
なんとかしなきゃ。早くどうにかしなきゃ。
仕事は誰だってやっていることだから、「コレ」じゃない。

だから「コレ」を探したい、でもいまは仕事をしないといけない。
あーもういやだ!仕事はすんなりとは進まないことばっかりだし、いやだいやだ、イライラ、怒り!!!

ここにきて、怒り、焦り、力みの大元にたどり着いた。

自分という人間は「語れる何か=コレというもの」によって支えられていないといけない。

それを持たない現在の自分、何でもそこそこできるけど、コレというものがない自分。
そこから抜け出さないといけないと思い込んで、焦り、怒り、力んでたんだ。

それが大きな思い違いだと気づくのは、もう少し経ってからのことだった。

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