なんでそんなに「力を抜くのが難しい」のか?
それは、生きるのが怖いから。
屋久島から帰ってから、ずっとそのことが頭から離れなくて考えてたら、そういうことなんじゃないかって思ったんだ。
スキューバダイビング体験でわかったのは、力を抜くのがすごい苦手ってこと、つまりいっつも体にすごい力が入ってるってこと、それは身体だけじゃなく気持ちにも、って。
寝ても覚めても全身ガチガチ。肩に、腕に、手に、脚に、歯にまで力が入る。
対人関係にも感情表現にもそれが表れるし、人生がこの力みに振り回される!
なんで?なんでそんなにガチガチになる?
それは、たぶんこういうこと。
就職するまでは、何かにつけて「能力」を気にしてた。目に見えて何ができるかってことね。
成績とかスポーツとか楽器とかさ。
能力そのものが自分自身だと思ってた。
だからいつも自分より上に見える人のことをこっそり、でもしっかり、妬んでた。
そんでその人が大したことないと感じると、こっそりしっかり安心してた。
目に見える結果が全て。
どんな態度をとるかとか、一日をどんな気持ちで過ごすかとかは取るに足らない、大したことないものと思ってた。
正しくは、そう「思いたかった」。
気持ちの波が激しいからさ。
親しい人ほど、攻撃的になって傷つけちゃう。
でもそれは「能力」とは関係ない、とにかく目に見える結果が良ければ、態度なんか荒くてもいいんだと自分に信じ込ませていた。
でも心の奥底では、それは違うって思ってた。
一日一日を大切にするには、一緒に過ごす人との時間を良いものにする必要がある、ってさ。
その一日が積み重なって人生になっていく・・・
でも、そう認めたくなかった。
だって、自分にはそんなことできないと怖がってたから。
目に見える能力はそこそこあるけど、親しい人には当たり散らす自分・・・
「当たり散らさないこと」が自分にできないことだった。
このままずっとできないまま、変われないまま過ぎていく、そんなのいやだ、このまま生きていくのが怖い・・・
能力が全てだという気持ちでがんじがらめのまま就職。
そしたら、その「気持ちの力み」が別の形に化けて出てきた。
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