2.人生が怖い。だから力んでた。

力みに気づく

なんでそんなに「力を抜くのが難しい」のか?

それは、生きるのが怖いから。

屋久島から帰ってから、ずっとそのことが頭から離れなくて考えてたら、そういうことなんじゃないかって思ったんだ。

スキューバダイビング体験でわかったのは、力を抜くのがすごい苦手ってこと、つまりいっつも体にすごい力が入ってるってこと、それは身体だけじゃなく気持ちにも、って。

寝ても覚めても全身ガチガチ。肩に、腕に、手に、脚に、歯にまで力が入る。
対人関係にも感情表現にもそれが表れるし、人生がこの力みに振り回される!

なんで?なんでそんなにガチガチになる?

それは、たぶんこういうこと。

就職するまでは、何かにつけて「能力」を気にしてた。目に見えて何ができるかってことね。
成績とかスポーツとか楽器とかさ。

能力そのものが自分自身だと思ってた。

だからいつも自分より上に見える人のことをこっそり、でもしっかり、妬んでた。
そんでその人が大したことないと感じると、こっそりしっかり安心してた。

目に見える結果が全て。

どんな態度をとるかとか、一日をどんな気持ちで過ごすかとかは取るに足らない、大したことないものと思ってた。

正しくは、そう「思いたかった」。

気持ちの波が激しいからさ。
親しい人ほど、攻撃的になって傷つけちゃう。

でもそれは「能力」とは関係ない、とにかく目に見える結果が良ければ、態度なんか荒くてもいいんだと自分に信じ込ませていた。

でも心の奥底では、それは違うって思ってた。

一日一日を大切にするには、一緒に過ごす人との時間を良いものにする必要がある、ってさ。
その一日が積み重なって人生になっていく・・・

でも、そう認めたくなかった。

だって、自分にはそんなことできないと怖がってたから。
目に見える能力はそこそこあるけど、親しい人には当たり散らす自分・・・

「当たり散らさないこと」が自分にできないことだった。

このままずっとできないまま、変われないまま過ぎていく、そんなのいやだ、このまま生きていくのが怖い・・・

能力が全てだという気持ちでがんじがらめのまま就職。

そしたら、その「気持ちの力み」が別の形に化けて出てきた。

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