これは自然な流れで、何が何でもあの後楽園のリングに立ちたいって思った。
仕事のあと夕方走ってそのあとジムトレ。
休み作って喫茶店。
また仕事と練習、休む、仕事、練習・・・・
練習できない日、したくない日、動きたくない日もあった。
充実しつつ、過去最高にハードな毎日。
怠けたり、イライラを周りにぶつける悪い状態になったことも数えきれない。
そうやって何もしなければどんどん後退、落ちていく。
自分で動けば、成果が積み上がっていく。
ボクシングを始める前と違って、静と動、冷と熱の違いがはっきりしてきた。
ジムからの帰り道はいつも、練習と成果という「目に見える結果」と、練習を積んだ達成感という「見えない厚み」を感じていた。
自分はとにかく、今日も一歩前に進んだんだ、って本当に思えた。
・・・こういうことだ。
目に見える能力がいくつあるなんて些細なことだ、大した問題じゃない。
練習のあとに感じていた「鼓動」!
これなんだな。
そう思うことが、自分を引き上げた。
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