30.「役割」が違うだけ。

何者

パン屋に豆腐は作れない。
豆腐屋にパンは作れない。

ただそういうことだね。

今日から電車運転してって言われても、ムリです。
反対に、電車の運転士に福祉の仕事してくれって急に言っても、できないでしょ。

どっちがすごいとかじゃない。

偶然居合わせたそれぞれが「やること」を持ってる。

その「やること」、役割の違いってだけだ。

生み出す人がいて、うたう人がいて、創る人がいて、走る人がいて、発見する人がいて、書く人がいて、没頭する人がいて、描く人がいて、動かす人、飛ばす人、演じる人、競う人、どこまでもただ歩く人、登る人、見る人、聴く人、話す人、笑う人、ただそこにたたずむ人・・・

それぞれが心に感じる「強い何か」を、その人の力で形にする。

その、形の違いだけだね。

それぞれが発揮するそれぞれの「何か」が、他の人にはないものになって、「世界パズル」を完成させる。
完成した瞬間にまた新しい「願い」によって作り変えられていく。

巨大な、絶えず変動する世界パズルの一部なんだよな、自分も他人(ひと)も。

じゃあ役割の違いを認めれば、それで何もかもオッケー?

そうじゃないと思う。

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