伊与田菜生。いよだなお。
菜生です。
「菜=摘み取る、選び取るという意味を込めた。生=生きる、生命、を込めた。」と親から聞いた。
この名前は自分でも好きで、呼ばれるたびにうれしい!
8年間保育士として働いた。クラス担任もだけど、特に特別支援児に専任で付く役割で大きな喜び。
私の保育の特長は子どもと「同じ」目線なことだから、その子が楽しいことは私もそのまま楽しい!一歩引いて見るというより、子どもと一緒になって遊ぶ姿勢が、専任時には特に大きく発揮されて、子どもとも保護者とも良い関係を築きながら毎日過ごしていた。
それから、元々好きだった絵や音楽や詩をもっとやりたいという気持ちが強まって退職。
保育士時代からペンで細密画のようなものを描いていた。もっと大きい絵を描いてみたいという気持ちがあふれてきた去年の春に、キャンバスに初めて油絵の具をのせてみた。感触が面白くて、それから半年くらい油絵と少しペン画。絵をデザインとして使ってマグカップやハンカチも作ってみた。
いっぱい絵やグッズができたので2023年11月に仙川のPOSTOで個展。
合計100点ほど(油絵、ペン画、水彩、詩、習字等)出した。多くの作品を出すのが初だったので
『はじめ展』。
そこで「自分の作品を他人(ひと)が見てくれて感想をくれたり、その人ならではの感じ方をしてくれることが、こんなにうれしいんだ。自分の絵が描かれたモノを使ってくれる人がいるって、こういう感覚なんだ!」
というふうに、自分の心・気持ち→作品になる→何らかの形で他の人に響く→その響きが自分に返って来る→それがまた、次の制作に続いていく・・・という感覚が生まれ、感動。
今年に入ってからは色鉛筆で描くのが楽しくなり、毎日描く。
絵はいつも、構想はない。
ペンや絵の具や色鉛筆を持って白紙に向かったとき、出てくる色や形や線を、出てくるままに描き出している。そうしていくつも作品が連続して生まれてきたときに、ひとつの大きい流れがある感じがするので、それを集めている。それが今月の個展『る展』。流転・・・
音楽は、ピアノ、ドラム、チェロ、ギター、歌うのも大好き。口笛もよく吹いている。
子どもの頃から、楽譜よりも、耳にしたメロディをそのまま演奏するのが楽しく、より自分らしいと思っている。今はアコースティックギターにハマっていて毎日弾き、駅前でも弾き語りしている。オリジナルメロディもひとつ出来上がったところ。ギターは弾いているととても落ち着く・・・・
詩はたくさん溜まっている。詩集を出したい。
小説も一つできているのでなんとかして本の形にしたいところ。
創作のジャンルは散らばっているけれど、全部自分の中ではつながっている。その時々で感じていること、気持ちの移り変わり、季節、環境・・・が、全部外に現れ出てくる、その結果が絵やギターや歌や、詩になっている。
絵は習ったわけではないので技法は手探り。画家は身近にたくさんいるので教えて欲しいと言えば習うことはできるけれど、油絵にしても何にしても、ゼロからまず自分でやってみて体感してみるのが私の姿勢。必要になったら、調べたり聞いてみたりする。
何に対しても、私はいつもそう。
個展をしてみて強く感じたのが、「誰でもその人にしかない絵が必ずあるはずだから、誰もがもっと絵を描いたらもっといいな」ということ。そういう場所を作りたい。その場所が放課後の子どもの過ごす場所になったらもっといいと思い、今そのスペース作りに向けて動いているところ。
絵を描く、歌う・・・というのは、誰でもすることで、特定の誰か(いわゆるアーティストと呼ばれているポジションにいる人)の特権じゃないよなあ、と強く思う。
その気持ちを具現化するための「描く」場所、且つ、家でも学校でも学童でも施設でもない、絵も描けるし勉強もできる場所(もちろん大人も。誰でも!)を作ろうとしている、現在。
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