〇人間に見えなかった。~スナップ撮り②~

向かっていく

このスナップ撮りは、都内でやってる。ブランドのショップがずらっと並んでるような、ね。

正直、私は木がぼんぼん生えてて草っぱらがあって川が流れてる、遠くに山が見えるような場所が好きなんだ。一応、生まれ育ちはどちらかというと都会なんだけどさ。

でも、都会も嫌いじゃない。ただ、長居はできない笑 疲れちゃうんだよ、人も情報も多すぎて。

まあとにかく、都会も山もどっちも好きだけど、山寄りなんだろうな。

そんで、このスナップ撮りの初日の感想は、

被写体になってくれた人たちが「人間に見えなかった。」

どういうことかっていうとね、

「ブランド物」「ファッション」「そういうものを身に着けたい気持ち」「そういう人たちが闊歩してる街」

これらは全部、私自身の感覚からはかけ離れている。

だから、被写体の人たちがみんな、「ブランド大好きでそういうファッションをする『概念が』服を着て歩いている」ように見えたの。

つまり、人間じゃなくて、自分とはかけ離れた「概念」が服を着てるようにしか、見えなかった。

あまりにも自分の生きている感覚とは違うように思えてね。

撮影後の話を聞いてても、「人間なんだろうけど、自分とはずいぶん遠く離れた感覚の人だなあ。いったい何を吸って吐いてるんだろう?そもそも呼吸してるのかい?物を食べてるのかい?」とすら感じたね。

だって、生き物感が無いっていうか、キラキラのファッションビルやアパレルや美容やブランドって、生き物感ゼロじゃん。

だから、そういうものを身に付けてる感じの人たちからも、生き物感を感じ取れなかった、つまり「人間に見えなかった」。

実は、この初日の翌日に山登りしたんだけど、すれ違う登山者はすごく人間に見えたんだよなあ。

~③へつづく~

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