〇「黙る」力のこと

ことば

黙る、というのは難しいんだ。でも、すごく必要。数ある能力の中でトップ3、いや一番大事な力だな。

余計なことを一切言わない、黙る力が半端なく高い人を知っている。

無口とは違うんだ。

詮索しないとかいう次元じゃなくて、もっとそれ以上の何か。

 まだ起きてもいないことを意味もなく想像して口に出すなんてことを、しない。(未来)

 後悔など、言っても仕方のないことを、口に出さない。(過去)

 人の言動にいちいち反応しない。目の端でみんなのことを見ながらも、自分のすることに注力している。

 誰に、何を、いつ、どうやって伝えるか伝えないか、全身で吟味して一発で伝える。

・・・究極の集中力なのかもしれないな、黙るっていうのは。集中力の極みが、「黙る」力なんだ。

集中力の極みは、現在だけに、目の前だけに注力することだもんね。その人の言動を見ていると、すごくそれを感じる。

つまり、未来と過去に振り回されない。それが「黙る」ということかな。

無数の「瞬間の積み重ね」が過去であり、現在進行形であり、積み重ねた先に、いずれ未来が現在になっていくってことを、「現在しか存在しない・時間は存在しない」ことを、その人は体現している。

江戸時代の人が一年間で受け取る情報量を、現代人はたった一日で受け取っているのだそうだ。目に入る色の数や耳に入ってくる音の種類が膨大だもんね、今は。(そして、よほど注意しないと、目と耳しか使わない生活になっている。)

そんな今、黙るって難しい。あれこれ、いちいち全部に反応したくなる。

でも、余計なことを言わずに肝心な時にズバッと核心を突く話し方が、一番響くんだ。相手にも、言った自分にも。

それが、黙る力。

私はもっと、黙りたいな。そうしてるつもりだけど、まだまだだな!

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